【仕事】保育士が一斉退職の元凶は無責任な保育士か、企業の問題なのか?
2018/12/17
東京都世田谷区の保育所で保育士が一斉退職をする事態になりました。
一般企業とは違い、子供を預かる仕事です。
保育士の無責任との声も上がる中、ブラック企業の噂もあります。
実際はどちらが問題なのでしょうか?
保育士の実情はどのようなものなのでしょうか?
保育士の一斉退職の問題
保育士が一斉退職をすると、仕事が回りません。
一般企業だと取引先に迷惑がかかります。
付き合いが長い取引先だと、文句を言われながらも取引を継続してくれます。
ですが、保育士の場合、子供を預けている人に迷惑がかかります。
1日預けられなかったら、仕事に行けなかったりと、問題は大きくなります。
もちろん、即苦情が出て、預けられない人たちは困惑します。
次に預けられる保育所を探したくても、今は預かってくれる所がありません。
どこも人気で、抽選が行われ、確率も数倍、数十倍になります。
そんな中、やっと預けられる所が決まって、保育士の一斉退職です。
お金の問題だけではなく、問題は大きく広がります。
保育士の現場は超悲惨な実態
保育士の現場は、他の職に比べて悲惨です。
休憩が取れない、食事もまともに取れない、給料は安い、人は足りないということが多いです。
そんな労働環境でも、資格を取り、保育士になりたい人がいます。
何年も学校に通い、保育士になり、勤めている人は多くいます。
環境が悪いという話は、有名な話です。
学校に入る前に、そんな状態でも保育士になりたいと志した人が入社します。
志が高く、頑張りたい人が集まった結果でも、一斉退職にまでなってしまうのです。
一般企業とは違い、誰でも簡単に勤められる仕事ではありません。
しかも事前に状況はわかっています。
掘り下げていくと、保育士の状況が悪いことだけしか出てこないです。
保育業界の中で一番の問題は賃金の未払い
保育業界がブラック化していることはわかりました。
その中でも一番の問題は賃金の未払いです。
■保育業界の相談割合
*賃金未払い 256件
*休憩が取れない 194件
*パワハラ・いじめ 127件
*精神疾患 80件
*保育の質の問題 70件
割合から見ると、今回の世田谷の保育所の問題も、給料の未払いの可能性は高いです。
サラリーマンであることのメリットは給料が、毎月出ることです。
毎月決まった日に給料が出なかったら、サラリーマンをやる意味はないです。
給料の未払いはサラリーマンの一番大事なメリットをなくしてしまっています。
その他にも、問題点は多くあります。
これだけの状況が続けば、想像以上の辛さがあるので、一斉退職をしてもしょうがないと思ってしまいます。
劣悪な労働環境を改善することはできないのか?
保育士になりたくて、就職をしました。
ですが、労働環境が想像以上に悪く、耐えられない人が後を絶ちません。
今回も、労働環境が悪く、一斉退職にまでなってしまいました。
根本的な問題は、労働環境の改善です。
そんなことが本当にできるのでしょうか?
労働環境の改善をするのに、一番大事なことは保育士を増やすことです。
一人で見る子供の数を減らせば、労働環境は改善されます。
休憩時間が取れるようになり、お昼も満足に食べられるようになります。
仕事の数も手分けして行えるので、負担は減ってきます。
ただし、そこまで人を集められるのかが問題です。
今はどこの企業も人手不足です。
保育所は保育士の資格、専門の学校を出なければならないなど、条件が厳しいです。
そんなことがあるので、人が集まりにくいです。
それをどうやって解決に持っていくことができるのかがキーポイントです。
まとめ
保育所で働くことは想像以上に過酷です。
過酷ということは、事前に知っていたことです。
事前に知っていても想像以上だった為、一斉退職になってしまいました。
問題は思っている以上に大きいです。
この問題を解決する糸口は見つかるのでしょうか?