【雑学】解体・建設工事の騒音・振動についての対策と対処法
2017/03/07
隣近所で解体・建設などの工事が始まると、必ず騒音のトラブルがあります。
日中には当然工事の音が鳴り響き、工事の進行状況により、夜間も工事をします。
1日中、休みなく工事音がすれば誰でも不快に思います。
解体・建設工事の騒音・振動についての対策と対処法を調べてしました。
工事音・工事振動の規制法
工事の騒音・振動は騒音規制法があります。
■騒音規制法
第12条 市町村長は、指定地域内に設置されている特定工場等において発生する騒音が規制基準に適合しないことによりその特定工場等の周辺の生活環境が損なわれると認めるときは、当該特定工場等を設置している者に対し、期限を定めて、その事態を除去するために必要な限度において、騒音の防止の方法を改善し、又は特定施設の使用の方法若しくは配置を変更すべきことを勧告することができる。
■振動規制法
第十五条 市町村長は、指定地域内において行われる特定建設作業に伴つて発生する振動が環境省令で定める基準に適合しないことによりその特定建設作業の場所の周辺の生活環境が著しく損なわれると認めるときは、当該建設工事を施工する者に対し、期限を定めて、その事態を除去するために必要な限度において、振動の防止の方法を改善し、又は特定建設作業の作業時間を変更すべきことを勧告することができる。
それぞれ法律で決められた法律で、工事をするには守られなければならないものです。
騒音・振動の限度
騒音・振動にはそれぞれ限度があり、その基準値を超えてはいけないことが決まっています。
■騒音・振動の基準値
騒音:85db
振動:75db
※環境省で定められている基準値
工事現場の入り口に騒音・振動のメーターがついていることがありますが、この数字を計っています。
入り口にメーターがついている業者は、基準値を守ろうとしている業者なので、優良です。
それに比べ、何も対策をしていない業者もあります。
騒音・振動に無関心で、工事日程も張り出さない、時間帯を気にしない業者です。
そのような業者には要注意が必要です。
工事の騒音・振動は健康被害になる
工事の騒音や振動は健康被害になりことがあります。
1日中、夜間も関係なく工事の騒音・振動がしていれば、体調を崩すことがあります。
騒音による睡眠不足や、振動によるケガなどです。
実際に裁判になり、立証されたケースがあります。
■工事の騒音・振動による裁判の事例
原告:工事現場の近隣の住民
被告:建築土木等建設工事の請負会社
判決は:被告は原告らに計約165万円、及び支払済みまで年5分の割合を支払うこと
訴訟費用は1/5が被告の負担となるというものでした
騒音は最大値100dB、振動は最大値90dBを超えていた場合の判決です。
いきなり裁判をするのではなく、基準値に対して測定し、データを提出後、裁判にいたりました。
工事の騒音・振動は長期戦を覚悟し、話し合い・裁判というのが正しい道です。
そうしても我慢ならない場合は、弁護士に相談するのも手です。
自分でも対策をする
工事による騒音・振動は文句を言うだけでは何も解決しません。
自分でも緩和できるように対策をしなければなりません。
窓に騒音対策の厚手のカーテンや、窓に貼り付けるグッズも売っています。
簡易防音としては効果があり、実践するのは効果的です。
それだけしてもダメなら、近隣の人に聞いてみたりするのもありです。
いきなり、工事現場に文句を言ったところで、苦情は通りません。
工事現場の人も仕事です。
仕事を中断させるのは、それなりの対策が必要です。
まとめ
工事の騒音や振動は非常に不快です。
朝から晩までガガガと大きな音を出しています。
休日にゆっくり寝ていることもできないですし、振動でケガをすることもあります。
我慢をしなくてはなりませんが、我慢しすぎると体に毒です。
良い対策をすることをオススメします。