【企業】追い詰める消費者、24時間営業店を考える
2017/01/25
24時間営業が問題になっています。
発端は人手不足が原因の営業時間短縮です。
働き方を含め、消費の仕方など、社会に変化が起きています。
24時間営業店と消費者の動向について考えていきます。
24時間営業店とは?
24時間営業店とは、スーパー、ファミリーレストランなどを中心とする24時間の中で休みがない店です。
1970年代に24時間のお店が出始め、現在に至ります。
当時、24時間の店舗はファミレスぐらいしかなく、お店を開けていればお客さんが集まっていました。
24時間営業のファミレスの役割はコミュニケーションの場を与えることが役割です。
実際、24時間の店舗での売り上げ1位はドリンクバーです。
友達などが集まりファミレスで一晩語り合うのが、当時の若者がやっていたことでした。
携帯電話の普及
24時間営業のファミレスが売り上げを落としたのは携帯電話の普及からです。
年代だと2000年です。
ポケベルから携帯電話に時代が移り変わり、コミュニケーションが取りやすくなりました。
深夜のファミレスの役割は若者のコミュニケーションの場だったので、携帯電話でコミュニケーションが取れやすくなってしまったら人が来なくなります。
それでも、ファミレスの役割として、お店は開いていました。
24時間営業を始めてしまったら、お客さんが少ないという理由で、すぐには閉めることができません。
企業の宿命でもあり、時代の流れでもあります。
人手不足
さらに時代が進んだ2010年、人手不足が大きなダメージを与えます。
深夜に雇う人が集まりません。
深夜で働きたい人は数が少ないです。
悪い条件の職種から募集をしても、人が集まりにくくなります。
その結果、牛丼チェーンのすきやではワンオペと言われる、深夜に一人での作業になり問題になりました。
問題は消費者のわがまま
24時間営業など、今考えると無茶な経営方針も、消費者のわがままからきています。
確かに24時間、お店が開いている方が便利です。
24時間、いつでも買い物ができ、ご飯も食べることができる。
1970年以前はなかったですし、考えもしなかったです。
お正月にはお店が閉まり、スーパーで買い物もできない。
そのため、年末にスーパーで買いこみを行い、レジには大行列ができるのが年の瀬でした。
そんなことは今はなく、お正月でもスーパーは開いています。
それも、消費者のわがままが出だしです。
開いていれば便利ですが、そこで働く人のことを考えていないわがままです。
まとめ
24時間営業などの過度のサービスは、企業や社会の首を絞めるだけです。
やろうと思えばできるサービスですが、同企業はそのサービスに追随をしなければなりません。
そうすると人が必要ですし、過度のサービスをするための企業体力が必要になってきます。
ギリギリでやっている企業は、拘束時間の超過、残業代の不払いとなり、社会が混乱をします。
それが今の世の中です。
混乱しきった世の中で、再生をするために知恵を振り絞り、原点に返る。
それが時間の無駄ではあります。
消費者のわがままが社会の首を絞める、その方向を訂正するのが先決です。