【企業】ブックオフの販売価格が実質値上げし、立ち読み対策にシュリンク包装導入
2016/12/03
ブックオフと言えば、古本屋の大手販売店です。
本を読んだり、音楽を聞いたりすることが好きな人は、何かと立ち寄ることが多いと思います。
本の値段は定価だと、ハードカバーの小説1200円、文庫本500円、コミック400円、雑誌 500円、CD(シングル)1000円、CD(アルバム)3000円です。
本もCDも、他の商品と違い定価は値下げしません。
そうすると、強制的にこの値段で商品を購入しなければなりません。
色々な本や音楽に触れるためには、定価だとキツイです。
そんな時に役に立つ古本屋のブックオフですが、最近は評判が悪いです。
その評判が悪くなっている原因をまとめてみました。
実質の値上げ
ブックオフには、コーナーがあり、仕入れたばかりの値段が高いコーナー、500円コーナー、300円コーナー、200円から100円コーナーがあります。
地域によって誤差はありますが、値段が高いコーナーと200円から100円コーナーは、ほぼ全店舗であります。
このコーナー分け、元々は200円から100円コーナーではなく、100円コーナーだったのは覚えていますか?
いわゆる損切のコーナーなので、最低価格で販売をしていたはずなのに、いつの間にか、200円以下になってしまっているのです。
これは実質の値上げに値します。
200円から100円コーナーの実情
最安値のコーナーですが、中身を見てみると、100円で販売している商品は、ほぼありません。
9割以上が200円での販売であり、100円で販売している商品を見つけることが、ほぼ不可能な状態になっています。
もちろん、値段設定は各店舗によって違いますので、一概に100円の本はありませんとは言えませんが、数店舗見た限りでは、ほぼなしで間違いありません。
100円の商品があったとしても、異常にボロボロで日焼けしている本のみだったりします。
それか1種類で異常な在庫数ができてしまった本です。
それ以外は最低でも200円販売をしています。
これは実質値上げになります
買い取り価格の低下
販売価格の値上げがあるのでしたら、買い取り価格の低下もあります。
これも、数年前から言われていますが「ブックオフは買い取り価格が安い」「買い取りゼロの商品を販売している」という事実です。
この声が大きすぎて、「噂です」だけでは済まされないのが現状です。
私も買い取りをお願いをした時も、金額がついたのが少ないですし、10円など、叩き売りのものが大半でした。
この金額では、買い取りにかかる手間を考えてしまうと、捨てた方が良いのでは?と思ってしまいます。
せどらーの締め出し
販売価格を上げて、仕入れ価格を下げる方向に進んでいるブックオフですが、もう一つの動きがあります。
それはせどらーの締め出しです。
せどらーは、せどりをやる人のことで、ブックオフで100円などの安い本を仕入れ、販売する手段です。
1人で大量に購入するのが特徴で、売れ筋の本を片っぱなしから持っていきます。
ですが、このせどらーもお客さんです。
この人たちを追い出してしまったら、購入する人も減ってきてしまうのではないでしょうか?
立ち読みの追い出し
ブックオフはシュリンク包装がしていないので、新品とは違い立ち読みができるのがメリットでした。
お金がない学生の頃には時間を潰すのは最適でしたし、コミックを購入するのにも、中身を確認できるので、続き物のどこまで購入したかがわかるのは、非常に便利でした。
ですが、立ち読みが非常に多く、真剣に本を探しにく時は立ち読み客が多くて探せないということもありました。
その結果、ブックオフが出した答えが、「立ち読み客の締め出し」です。
こうすることで購入したいお客さんを逃すことは減ったと思いますが、店舗から人も減りましたし、本を販売する手間が増えました。
効率が落ちたら、間接的に利益は下がります。
それでも追い出しをするメリットはあったのでしょうか?
景気が悪いブックオフ
利益にこだわるブックオフですが、なぜそうなったのでしょうか?
それは景気が非常に悪く、売り上げが立っていないんです。
評判が悪いので、店舗に行く人が減りましたし、売る人も減りました。
ネットで噂を調べても、購入価格は安いので売る人が減りましたし、販売価格も高いので購入する人も減りました。
そうしたらとうぜん、売り上げは落ちます。
最近は、本やCD以外にも取り扱いをしているのも、このような流れがあるのでしょう。
まとめ
迷走が続いているブックオフですが、今後は、どうなるのでしょうか?
一昔前よりは、古本などの分野では対抗馬が増えたような気がします。
ブックオフに売るより高価で買い取りますと大々的ではないですが、広めている会社もあります。
買取ができなければ、売るものがないので販売もできません。
本もCDも鮮度が大切なので、新商品・話題の商品が入らないと、かなり厳しい戦いになることは明確です。
利益にこだわるということは、売り上げにこだわりたいんだけど、こだわれないから利益にしか見えません。
今後の動向が注目されます。